新築マイホームの間取りを決めるにあたり、考えるべきポイントは多いです。
理想の間取りや想定しておく問題、将来設計や風水、暮らしやすさなど様々なポイントがあるため、1つ1つクリアして失敗や後悔のない間取りを決めていきましょう。
今回はそんな良い間取りにするための手順をご紹介します。
目次
新築マイホームの間取りを考える前にすること
マイホームの間取りを考える前に、まずは土地の周辺状況を調べておく必要があります。
家を建てる土地の状況を知ることで、上手に対処した間取りを作り、快適性を上げるのです。
知っておくべき土地の情報としては、
- 日当たり:洗濯、部屋の暖かさ、夏場の室内温度調節
- 近所トラブル:トラブルメーカーの有無、敷地問題
- 花粉などの飛沫:アレルギー体質の方は特に
- 騒音問題:近隣住宅からの騒音、交通量など
- 将来設計:将来的に土地改良地区になる可能性があるか、企業の移転など
があります。
どれも素人が調べることは非常に難しいので、土地のプロに任せたいところです。
ハウスメーカー、工務店、設計事務所ごとによっても対応は違いますし、口コミのいい業者でも担当者によって左右されてしまうところではあります。
土地探しを依頼する際に、このようなことも踏まえて親身に対応してくれる業者を選ぶようにしましょう。これらが決まって、部屋の向きや様々な間取りを決めていきます。
理想の間取りを想像して必要な部屋の種類と数を書き出そう
将来設計を元にして、4LDK、3LDKなどの間取りのタイプから入ってもいいですが、「ほしいと思う部屋の種類と数」をまずはイメージして下さい。
間取りが入るかは後々考えることとして、理想の間取りに必要な部屋の種類と数、広さを書き出していきましょう。
必要な間取りの種類としては、
- リビング
- キッチン
- 居間
- 寝室
- 子ども部屋
- 客室
- 書斎
などがあります。
これに加えて、趣味のスペースとして
- 庭、バルコニー
- ウォークインクローゼット
- 趣味が出来る個室
なども必要であれば取り入れていきましょう。
ここで動線などを考えると非常に時間がかかってしまうため、ほしいものはすべてリストアップしておくことが大切です。そして、それぞれに優先順位をつけておきましょう。
これは、
- 間取りが入りきらなかった
- 予算の都合上、断念せざるを寝なくなった
- 入るには入るが、快適性が損なわれると指摘を受けた
など、様々な問題により間取り変更をしなければならなくなったときに上手に対応するためです。
一緒に暮らす家族と話し合い、優先するべき部屋の種類と数をしっかりと決めておきましょう。また、広さも注意が必要です。
例えば、「子供が小さいから4畳半でいいか」と間取りを決めても、子供が大きくなったら非常に狭い思いをする可能性もあるからです。
資金的な余裕にもよりますが、子供が大きくなったら部屋を変更するという点も視野に入れて、それぞれの部屋の広さと役割もイメージしておくようにしましょう。
便利な生活を送るためのスペースを考えよう
日々のストレスを緩和させるのは、
- リビング
- ダイニング
- 寝室
- 個室
上記のスペースが主になると思います。
より快適な生活を送るために利便性を意識するべきスペースは、
- トイレ
- 洗面台
- 洗濯場
- コンセントの位置
- 収納
です。
それぞれを考える上で重要なことは、
- トイレ:数と使うタイミング。朝の支度時に混雑しないか、来客時に使えるか
- 洗面台:広さ。朝の支度時に混雑しないか。
- 洗濯場:広さと脱衣所・干す位置までの距離は適切か。
- コンセントの位置:各種充電、家具に対して適切な位置か。掃除の際に遠くないか。
- 収納:広めにしておくと便利。よく使うものと使わないもののバランスが重要。
です。
快適な生活と聞くと、普段過ごすスペースばかりに気が取られがちですが、特に家事の際にストレスのない位置、スペースを確保することが大切です。
ここは家事動線や通勤動線、来客動線にも直結する部分でもあるため、夫婦でしっかりと話し合いをして決めるようにしましょう。
リフォームを意識して。失敗しないためにここだけはこだわる箇所!
リフォームの際に変更するととても大きな費用がかかってしまうのが、
- 庭や駐車場
- 部屋数
- 水回り関係(トイレ・キッチン・風呂場など)の位置
です。
これらはリフォーム時にもなるべく変更したくないものです。
しっかりとした予算があればいいですが、費用は必要最低限に抑えたいもの。
生活パターンの変化を読み切ることは非常に難しいですが、老後にリフォームすることも視野に入れて、これらの位置は決めるようにしましょう。
業者によっては、リフォームを視野に入れた間取りも考えてくれるところもあるので、様々な業者の意見も聞くといいです。
また、親との同居、子供が成人してからの同居などにもよって変化するところでもあるため、しっかりとした将来設計が必要です。
間取り図の作成を依頼、届いたら生活動線をチェック
間取り図が届いたら、生活動線をチェックしましょう。このときも夫婦一緒に話し合いをしながら行うといいです。
家事動線、通勤動線、衛生動線、来客動線のどれを優先するかは家族によって異なりますが、すべてが上手に当てはまっている間取りは非常にまれです。
間取り図に応じていいところ、悪いところを書き出し、業者に要望を伝えて修正依頼をしてよりよい間取りを目指しましょう。このときの対応で業者、担当者の良し悪しを判断できます。
イメージが湧かない場合は参考にしよう
間取りだけを見てもしっくり来ない、思っていたよりも違った場合は参考として他の間取りをチェックするようにしましょう。すでに出来上がっている間取りだとよりイメージがしやすいです。
モデルハウス見学、ネットや雑誌、アプリなどを使ってイメージを広げることも大切です。
イメージを膨らませたら、間取り図を確認して取り入れられるかどうかを確認しましょう。
風水を間取りに取り入れることも大切!
あまり気にしない方もいらっしゃるかもしれませんが、風水も日本ではとても大切にされています。
間取りに風水を取り入れることで、立地条件、間取りが限定的になってしまう可能性もあります。
建て始めてからの変更が効かない1つでもあるので、風水を取り入れる予定のある方は最初の間取り図を受け取ってからすぐに風水を取り入れるようにしましょう。
オシャレさよりも、快適性を重視しよう
間取りの決め方で大切なことは、
- 間取りの前に土地の状況をチェックすること
- 理想の間取りをイメージして必要な部屋と数を書き出すこと
- 便利さを追求するために動線を行き視すること
- 動線は徹底的にこだわること
- 風水の影響を考慮すること
です。
オシャレな間取りはとても魅力的ですし、実際に住むようになると気持ちが高ぶるものです。
しかし、毎日を暮らす場所だからこそ、オシャレさよりも快適性を重視したほうが長期的に見てストレスのない生活を送ることができます。
自分の好きなように間取りを決めることができる新築マイホームだからこそ、間取りはより慎重に決めるべきです。そのためにしっかりと情報を集め、納得のいく間取りを目指しましょう!
失敗、後悔をしないためにも、ある程度の時間は必要になります。
ポイントは、理想の間取り図を作ってくれる業者を見つけることができるかどうかです。妥協なくマイホームを建てるために、細部までこだわっていきましょう。