数年前、殺人住宅という言葉が出回ったことをご存知でしょうか?
ようやく完成した新築物件に突如舞い降りる恐怖の症状です。
原因が解明され、今では対応が法にも定められており、大手ハウスメーカーを中心に様々な業者できちんとした対応が行われています。
今回は「シックハウス症候群」に着目し、恐ろしい症状の実態と解決策、メーカーの努力についてご紹介します。
家を建てる前にも、建てた後にも役立つ情報満載でお伝えします。
目次
シックハウス症候群とは?
新築やリフォーム後の住宅に住み始めて、
- 目がちかちかする
- のどの痛み
- めまい
- 吐き気
- 頭痛
などの症状が出ることを「シックハウス症候群」と呼びます。
シックハウス症候群は今から数年前に登場した比較的新しい病気で、ひどい場合は死に至ることもあります。原因は解明されており、
- ホルムアルデヒド
- VOC(トルエン、キシレン等)
といった揮発性の高い有機化合物です。
これらの化学物質が飛び交っている住宅に長期間暮らすと健康に有害な影響を及ぼします。
このような事態を経て、建築基準法等の法整備が行われ、各メーカーが安心で安全な家づくりを目指し、研究、開発を行っていくようになりました。
シックハウスの対処法は大きく2つ!
シックハウス症候群が起きる原因としては、
- 住宅に使われている建材や家具、日用品等からたくさんの化学物質が出る
- 住宅の気密性が高い
- 喚起が不足している
が挙げられます。
化学物質は
- 新しいカーテンやじゅうたん
- 新しい家具や床に使用するワックス類
- 防虫剤や芳香剤、消臭剤、洗剤から発生することも
- 化粧品や香水、整髪料が原因となることも
- タバコにも注意
から発生する可能性があります。
シックハウス症候群を防ぐためには、「しっかりとした換気を行うこと」がとても大切と言われています。
対処法
- 24時間換気システムはつけたままにしておくこと
- 建ててすぐ(リフォームしてすぐ)はしばらく換気、風通しの良い状態を保つこと
- 窓を開けての換気は複数の窓を開ける
- 換気にまつわる設備のフィルター清掃を定期的に行う
- 開放型ストーブ、ファンヒーターなどの排気が室内に出るものの使用は避ける
大手メーカーや職人さんの努力により、近年の住宅は気密性の高さがウリにもなっています。
しかし、気密性の高さが1つの原因でシックハウス症候群が発生してしまうのです。
十分な換気をして、新鮮な空気を家全体に通すことを心がけることと、室内で排気を出す設備をしようしないことを心がけましょう。
ハウスメーカーが行っているシックハウス対策
このような事態を経て、大手ハウスメーカーを中心にそれぞれの企業でシックハウスへの対策が講じられています。
規模が大きいほどに対策も早く、研究や調査を行えるのでより安全に生活できるたいさくを取ることができます。
このような「安心感」が大手ハウスメーカーに受注が集まる1つの理由になっています。
代表的な対策
- 安全性の高いF☆☆☆☆を標準採用
- 有害物質を含まない断熱材を採用
- 内装材シート、防蟻シートにもこだわる
- 木材の薬剤散布を防ぐ独自工法を採用
- 24時間換気システム
- 風通しのよさ
- 換気効率を上げるための様々な工夫
これらが施されています。
また、より安心感を得るために多くのメーカーで「保証制度」が採用されており、
- これは無添加住宅の新築に入居した方が対象
- 完成引き渡し後3年以内に発症した場合
- 症状改善までメンテナンスをしてくれる
が基本的な保証内容です。
しかし、これらはあくまで「最低限」な保障内容です。
メーカーによっては期間が長かったり対応が違ったりする可能性があります。
シックハウス症候群になるかならないかは、実際住んでみないと分からない部分でもあります。
せっかくの新築マイホームですから、少しでも不安な部分は取り除いておいた方がいいです。
しっかりと保証内容を確認し、契約をするようにしましょう。
工務店でのシックハウス対策は大丈夫?
大手ハウスメーカーだからこそ、しっかりとした安全対策が取られているため、安心して新築を建てることができます。
やはり、このような問題に対して、
- 経験や実績がある
- 研究施設が整備されている
- 調査も入念に行われている
- 技術力の高さ
はとても重要な部分があるため、シックハウス対策を第一に考えると大手メーカーの方が信頼感が高いように思えます。
しかし、工務店でもシックハウス対策は十分に行われているためご安心ください。
シックハウス対策は建築基準法等でも明確に表記が行われているため、きちんと対処をしていないと法に触れてしまいます。
なにより、地元の口コミが生命線の工務店が力を入れないわけがないとも言えるのです。
大手ハウスメーカーのように、HPや広告で取り上げられていないといって不安になる必要はありません。
工務店は、大手と比べて
- 人員が少ない
- 少人数で行っているため時間が限られている
ことから、広報まで手が回らない場合もあるのです。
なので、明記のない場合はきちんと担当者に質問するようにしましょう。
「シックハウス対策は大丈夫ですか?」
「シックハウスが心配なのですが、素材はどのようなものを使っていますか?」
と聞くようにしましょう。
いい工務店であれば、きちんとした解答をくれますし、それ以上に
- 住宅の空気性能の説明
- 有害物質についての説明
- シックハウス対策
をプラスして説明してくれる工務店は非常にいい工務店であると言えます。
顧客の不安を取り除くために説明の手間を惜しまない工務店こそ、お客さんを第一に考えているのです。これは、ハウスメーカーに対しても言えます。
ただ売ることだけを目的としたハウスメーカーの場合、いくら大手でも担当者がきちんと説明をしてくれない場合もあります。
重要な問題であるシックハウス症候群であるからこそ、きちんとした説明をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
そのためにも、立地条件や間取り、予算だけでは決めずに、複数業者の比較をしていい業者と話し合いを進めるようにすることが安心なマイホームを手に入れるために必要です。
安心安全が売りの大手ハウスメーカー。保障内容も含めてしっかり比較しよう
数年前、大問題となった新築住宅に起きた「シックハウス問題」。
大手メーカーを中心に、業者ごとにしっかりとした対策、保証制度が整備されているため、担当者に尋ねることで担当者の知識や人柄の確認をすることができます。
シックハウス症候群の原因は、
- 有害物質の散布
- 換気の不足
の大きく2つです。
対策としてはこれらを改善するために、
- 使用素材にこだわる
- 換気システムの確認
- 風通しはよいか
- 空気を汚染する設備を使用しない
ことです。
また、シックハウスに対する保証制度も業者ごとに異なるため、複数業者の比較をするようにしましょう。
様々なトラブルを回避するためにも、大手メーカーだから安心ではなく、きちんと親身になって説明をしてくれる業者を選定することが重要です!