新築を建てるなら、理想の立地条件を満たし、快適な生活を送れるところがいいと多くの方が思うはずです。
しかし、土地探しは非常に難しく、なかなか理想の土地を見つけることが出来ず、困っている方も多いのではないでしょうか。
また、一般的に言われる「いい土地」にまつわる問題も考慮する必要があります。
これらも踏まえて、理想の土地、良い土地とはどういうことに注意して選べばいいか詳しくご紹介します。
目次
理想の条件に左右されない土地探しを!
理想の土地の条件は人それぞれ違いますが、一般的に言われる理想の土地の条件は、
- 静かである
- 周りに住宅があり、生活水準が同じくらいの人が多く住んでいる
- 道路がきれい
- 街灯がきちんとあり、治安が良い
- 水道、電気設備などのインフラが整備されている
- 交通の利便性が高い
- 公園が違い
です。
これらの条件を満たしている土地の人気が非常に高く、宅地開発もこれらを中心に進んでいます。
しかし、このような土地は人気が高く、競争率も高いことが問題です。
競争率が高いということは、価格もそれなりにするということ。
つまり、理想の土地を購入するということは必要以上の予算が必要であるケースもあるのです。
大切なのは、世間一般的に呼ばれている「理想」の条件を満たすのではなく、自らが望む条件を満たす土地を探すことです。
そこで、どのようなことに注意して土地探しをするとよいにかについてお伝えします。
エリア状況を把握する
まずはここからスタートです。
細かいエリアではなく、大枠のエリアで状況を把握するようにしましょう。
- 生活水準
- 治安
- 雰囲気
などの項目調査から始めるのです。
エリアによって、
- 活気がある
- 若い年代の人数が多い
- 生活水準が高い
など様々な違いがあります。
これらと逆の条件ということもありえます。
そのエリアで抱える問題は、実際にそのエリアに暮らす人でしか分かりえない情報でもあります。
ネットの情報を中心に、実際に暮らしている知り合いに話を聞いたり、業者からの情報提供を受けるようにしましょう。
通勤・通学・買い物施設へのアクセス、利便性
生活を送るに置いて、とても重要度の高い項目です。
- 夫婦の通勤所要時間:転職も考慮して。また、転勤の可能性も視野に
- 子供の通学所要時間:保育園、小学校~高校までそのエリアで大丈夫か
- スーパー、生活用品点までのアクセス:どの程度の距離か、揃えることはできるか
現時点での状況把握をすることも大切ですが、将来を見据えた状態把握をすることもとても大切。
「仕事」については確実な予想を建てることは出来ませんが、学校やスーパーなどはある程度の予測でも十分長期間の快適な生活に結びつきます。
また、距離と所要時間だけでなく、実際に通る道の状況も把握するようにしましょう。
- 道の広さ
- 交通量
- 明るさ(外灯、人通り)
これらも安心、安全のためには必須事項です。
実際に住みはじめて「夕方になると人通りが少なく、道が凄い暗かった」とならないように必ず前持って調べておきましょう。
最寄り駅までの経路
優先度は低いですが、電車を使った通勤をする場合は必須事項です。
主要駅に近いほど、土地の価格は高くなりますが、小さな駅であればさほど価格が高くなることはありません。
また、最寄り駅までのアクセスの仕方も考えておく必要があります。
- 徒歩で行ける
- 自転車で可能→自転車置き場は安全か
- 車で行かなければならない→月極駐車場の位置と価格
など、最寄り駅までの距離に応じてプラスで把握しておく内容が異なります。
市街地にショッピングによく行く方はなるべく余計な出費は抑えたいものですし、子供が高校生になって遠方の高校に進学するときも駅に近いことは出費を抑える理由となります。
きちんと駅の位置を調べて、後悔をしないように気をつけましょう。
公共施設の状況を把握
電気、ガス、水道は引き落としになるものとして、
- 郵便局
- 役所
など利用頻度が高くなるものを優先的に考えるようにしましょう。
多くの支所もあるため、必ず本庁に近ければならないというわけではありませんが、支所までの所要時間、本庁までの所要時間はチェックしておくようにしましょう。
「役所や郵便局なんてそんなに使わないし」という方も必ずチェックしておきましょう。
それは公共施設の使用頻度は思っているよりも多いからです。
例えば、役所では、
- 証明書の発行
- 各種申請手続き
- 子供や家族にまつわる交付金、各種手当ての申請
- 出産や葬儀における証明書の手続き
など、様々なことに関わってきます。
これらの手続きや申請は「手間がかかるし、面倒」と感じる方もいらっしゃると思います。
しかし、きちんと手続きすることで、
- 家計の負担を減らすことができる
- 時間を有効活用することができる
ので、結果的に生活の負担を軽減することに繋がります。
距離が遠くては余計に手間がかかってしまうので、先に調べて効率的な生活を送れる準備をしておきましょう。
上記以外に気をつけること
上の4点に加えて、さらに細かく土地の条件を精査していくようにしましょう。
細かくといっても、上記の快適性をより高めるという位置になるため、これらも非常に大切な項目です。
これらは自分で調べなくとも、いい業者や担当者であれば調べてくれることもあります。
時間のない方はそのようないい業者と出会えるよう、複数の業者を比較するようにしましょう。
土地にまつわる問題
土地の周辺状況、気候とのバランスを把握するのと同時に土地にまつわる問題も必ずスタートで意識するようにしましょう。
個人で把握できるものとして、
- 建ぺい率
- 容積率
の2点があります。これは家の規模を決める値なので必ずチェックしておきましょう。
土地探しを行う際、土地の広さと価格にプラスして必ず情報が掲載されているのできちんと計算するようにしましょう。
また、業者に依頼して調べてもらうものとしては、
- 地盤
- 外装で必要なもの
の2点があります。
地盤はきちんと家が建てられる土台があるかどうか?
外装は区切る必要の有無、塀やフェンスがどの程度必要か?
など、プラスでかかる諸費用を抑えるためには把握しておくべきポイントでもあります。
土地の周辺条件が良くても、その土地自体が抱える問題を把握しておかないと余分に費用がかかってしまう場合もあります。
土地選びで失敗しないためには?
様々なことをに注意を払い決める必要がある土地探し。
中でも最大のポイントは「焦って先に土地を買わないこと」です。
建物と違い、土地はリフォームすることはできません。
周辺状況、天候や時間帯での変化、土地の抱える問題はいくら困っても変更することはできません。
また、土地と建物は基本的に同時進行で手続きを進めるべきです。
これは土地と間取りの関係という面、資金的な面でも同時に探したほうがメリットが高いからです。
そのため、土地を探すときは、
- 家に求める条件を整理する
- 土地にかけられる金額を見極める
ことが大切です。
また、地盤や外装など土地にまつわる問題も必ず把握するようにしましょう。
暮らしの快適性の鍵をにぎる土地探し。
上手に複数業者を比較して、理想ではなく自分にとってピッタリの土地を探しましょう。