何かと費用のかかる注文住宅。

注文住宅の平均価格は全国で見ると4000万円ほどと言われています。

 

しかし、中には、

  • 予算が少ないけど注文住宅がいい
  • なんとか削って予算内に留めたい
  • なるべく安くて品質のいい家にしたい

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで、注文住宅での外装や外構での節約方法をご紹介します。

これから注文住宅で家造りをしようと思っている方にとってもメリットがあるので、ぜひ参考にしてください。

 

総2階にするとコストが節約できる

総2階という言葉をご存知でしょうか。

これは1階の床面積と2階の床面積を同じにした住宅のことです。

従来の2階建ての家は、1階が広く、2階は狭い部分2階という設計でした。

部分2階は建ぺい率や容積率に対応がしやすく、なんと言ってもオシャレな形の家造りができます。

しかし、このような形状だと壁の凹凸部分が増えたり、1階と2階の柱の位置が変わったりとコストが大きくなるんです。

一方で、総2階にすれば共通の柱を建てることができ、基礎工事や屋根材などを最小限に抑えることができます。

加えて、使用する素材を減らすことができるため、高気密、高断熱住宅に向いています。

また、形もL字よりも正方形にした方が使用する素材量を減らすことができるので節約が可能です。

業者の施工技術や、使用する素材にもよりますが、50万円前後のコストダウンが見込めます。

ただし、住宅を建てる場合は日照の問題(影のでき方)があるので、事前に建設可能かの確認が必須です。

総2階のデメリットとしては、シンプルな外観になってしまうことです。

住宅は凹凸によって見え方を変えることでデザイン性が高く、おしゃれな家に見えます。

なのでデザイン重視の方には向きませんが、とにかくコストだけを押さえたいという方にはおススメです。

屋根の形でコストが変わる!

屋根には大きく4種類の形状があります。

 

  • 寄棟(よせむね)屋根:勾配が前後左右についているもの。棟数に応じて設置する屋根。
  • 切妻(きりづま)屋根:勾配が前後(もしくは左右)の2方向になっているもの。
  • 片流れ屋根:勾配が前、後、左、右のいずれか1方向になっているもの。
  • 陸屋根:勾配をつけず、屋根が水平になっているもの。

 

それぞれにメリット、デメリットがありますが、この中で一番高価な屋根の形状は寄棟です。

傾斜を4方向につけることで、必要な材料が多くなるのと、施工技術が必要になるため、費用が大きくなってしまうのです。

他の3つはデザインがシンプルになる分、費用を抑えることができます。

しかし、陸屋根は傾斜がないので雨水の流れがしにくい形状になっています。

そのため、定期的な防水工事やメンテナンスが必要になるため、節約にはおすすめできません。

なので、費用を抑えたい場合は、切妻か、片流れを選ぶといいです。

シンプルな屋根の形状に加えて、傾斜も緩やかにすることで、さらなるコストダウンが見込めます。

他にも、正方形の家の場合は、方形屋根、入母屋屋根といったデザイン性の高い屋根を取りつけることもできます。

これらは半切り妻と呼ばれるので、費用を抑えた中でおしゃれな屋根にすることができ、非常に人気が高いです。

さらに、このシンプルな屋根の形状は総2階にぴったりフィットするため、大きなコストダウンが可能となります。

外構、エクステリアで節約

外壁はもちろん、フェンス、カーポート、門扉など様々なアイテムが家造りには必要です。

従来の日本の住宅の場合、これらにお金をかけることで素晴らしい外見の住宅を多く建造していました。

しかし、素材や設備にこだわると数百万円もの費用がかかってしまう特徴もあります。

そこで現在では、コストをダウンさせるために外構、エクステリアを一切しない住宅も増えてきています。

プライバシー保護のためにフェンスを取りつけていたところを植林に変更したり、門扉をなくして飛び石にしたり、植栽をして入り口をつくったりとおしゃれ感を損なわずに外構をシンプルにした住宅が造られるようになりました。

外構、エクステリアのこだわりをなくすと、それだけで100万円前後のコストダウンが見込めます。

予算オーバーに直面した際は、外構で変更できる個所がないかを吟味することで間取りを変更せずにコストを抑えることができるのです。

バルコニーは最小限に

洗濯物を干したり、取り込みを楽にしたりする目的でバルコニーを設置する方も多いです。

喫煙をされているご家庭では、喫煙用のバルコニーを設置するケースも多いのではないでしょうか。

しかし、バルコニーを2箇所、3箇所設置するだけでも費用はかなりかかってしまいます。

規模にもよりますが、1つあたり10万円~30万円ほどのコストがかかります。

必要最小限の数に抑えることが、バルコニーで節約するポイントの1つ目です。

次にサイズですが、一般的に洗濯物を干すのに必要な広さは幅90㎝程度あれば十分です。

バルコニーのサイズを大きくすると、補強工事で費用がさらに必要になる場合があるので、大きさにもこだわるようにしましょう。

また、日当たりのいい場所を選ぶこともポイントです。

雨よけや排水設備なども同時に取り付ける必要があるため、バルコニーの必要性を考慮して取り付けるかを決めることがポイントです。

外壁タイルの使用を避ける

外壁にタイルを希望する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

タイルは傷がつきにくく、掃除やメンテナンスもしやすいので、長期間、おしゃれな外観を保つことができる点が魅力です。

しかし、タイル張りの家は非常にコストがかかってしまいます。

 

外壁には大きく分けて、

  • タイル:1㎡あたり10,000円~
  • サイディング:1㎡あたり3,000円~
  • 塗り壁:1㎡あたり5,000円~

の3種類があります。

 

サイディングは、セメントを焼き固めたものや金属を利用したものがあり、価格も素材に応じて変わります。

多くの住宅メーカーではサイディングが主流になっており、タイルと比較をすると建築時に100万円から200万円程度安くなります。

ただし、長期のことを考えると、サイディングはメンテナンスが必要となるため、維持費用が多くかかります。

トータル的にみると20年、30年と長く住み続けるほどタイルの方がコスパがよくなります。

さらに、クレバリーホームではタイルを使用した家造りをモットーとしているため、他のメーカーと比べて安い価格でタイルを用いることができます。

このように、住み続ける期間によって価格が異なるので、初期費用を抑えたい方はサイディングか塗り壁に、長期的なコストダウンをしたい方はタイルを選ぶようにしましょう。

外構設備やアイテムを後回しにする

初期費用をどうにか抑えたい場合、外構の設備やアイテムを後から取り付けるといいです。

家の外壁や玄関回りなど必要なところは初めから行うべきですが、カーポート、フェンス、芝生、ポストなど後から取り付けられるところを後回しにするとコストを抑えることができます。

業者との打ち合わせの際、全体の外観を意識した設計が行われることがほとんどです。

しかし、実際に住み始めてから「こうしたい」「ここにこういったものがほしい」といった要望が生まれてくる場合もあります。

最初から完全に出来上がった家を建てようとすると、色々なことを想定する必要があります。

そして、「思ってたのと違う」「なかった方がよかったかも」と失敗や後悔を感じてしまうリスクが高まってしまいます。

これから何年、何十年の暮らし続けていく場所だからこそ、タイミングに応じてカスタマイズしていく家造りが、初期費用を抑えるとともに、失敗や後悔を防止してくれることにも繋がるのです。

外装、外構でも費用はかなり抑えられる

家造りに置いて、最も重要な部分は快適性です。

外装や外構は、外から見た家を演出するので、価格を最小限に抑えたい場合は、必要なもののみを取り入れることがポイントです。

現在の各メーカーの技術力は非常に高いです。

なので、シンプルなものを選んでもしっかりとした家造りを行ってくれます。

 

外装や外構で節約するためには、

  • 総2階にする
  • 屋根の形をシンプルにする
  • 外構、エクステリアで節約
  • バルコニーは最小限に
  • 外壁タイルの使用を避ける
  • 必要なものだけにして後から取り付ける

ことがポイントです。

 

家造りには建築費用以外にも様々な費用がかかります。

なので節約できるところはしっかり節約をすることが必要です。

また、業者によって標準仕様の設備や素材、住宅性能も異なりますし、価格も大きく異なります。

今回ご紹介したポイントを参考に、失敗や後悔のない家造りを行ってください。