新築を建てる際、土地をどのように探せばいいのか迷われる方もいらっしゃると思います。
また、土地を親や友人から譲り受けてすでに所有している方もどのような問題が起こるかを知って置かないと後々大失敗をしてしまいます。
ここでは、「土地はどう探すべきか?」「すでに土地を所有している方に起こりうる問題等」について詳しくお伝えしていきます。
目次
土地探しは自分でやるのと業者に依頼するのとどちらが良い?
土地探しは自分で行う場合、かなり手間がかかります。
- ネットの検索
- 複数業者に出向く
- 建ぺい率や容積率の計算
- 遠方へ出向く場合、時間や費用がかかる
など、様々な労力が必要になります。
一方、業者に依頼する場合は、
- 要望を聞いてくれない業者もある
- 勧誘がしつこい
- 態度の悪い担当者に当たるとストレスがたまる
という問題もあります。
一概にどちらがいいとは言い切れない部分もありますが、
業者に依頼したほうがメリットは大きいです。
業者に土地探しを任せることで、
- 個人では得られない土地を紹介してもらえる可能性がある
- 業者比較することで価格交渉ができる
- 土地探し以外に周辺調査などをしてくれる場合も
- 建物と同時に探したり、相談にのってくれたりする
など、スピーディーかつ多くの情報を入手することができます。
このとき気をつけることは「必ず複数業者の比較をすること」です。
1社や2社など、数が少ない場合は提示額が相場と思ったり、行ってくれるサービスがいいものと思い込んでしまうため、希望の条件に近い止まりになってしまう場合があります。
高望みする必要なありませんが、少しでもいい条件で新築を建てられるように徹底的に比較するようにしましょう!
土地と建築はセットのほうがメリットが多い!
土地探しをする一番のメリットは、土地と建築を同時進行することができることです。
これは、
- 期間を短くすることができる
- 費用を抑えることができる
以外にも、
-
間取りにあった土地を手に入れられる
- 土地に応じて間取りを変更しやすくなる
- 早い段階から専門家の意見を取り入れられる
というメリットがあるからです。
土地だけを探した場合に、
- 建ぺい率や容積率の関係で間取りが入らない
- その他の制限にひっかかり、間取り変更が必要
- 向きが悪く、風水が非常に悪い
などの問題が発生する可能性があるからです。
これは土地探しだけを行った場合だけでなく、土地を譲り受けた場合にも起こりうる問題です。
土地は変更することができないため、間取りでやりくりをする必要が生じ、
- 間取りにムリが生じ、快適性が損なわれる
- 入れたい間取りを諦めなければならない
というケースになる場合もあります。
土地と建物を同時に探すことにより、これらの問題が起きる確率を最小限に抑えるようにしましょう。
譲り受けた自分の土地に関わる問題は?
土地を入手することで起こる問題としては税金があります。
土地の所有者には「固定資産税」や「都市計画税」が課せられるため、この費用も考慮しておく必要があります。
この2つの税は、毎年1月1日の時点で、登記簿上の所有者になっている人が課税対象者になります。また、税額の変更は3年に1度のペースになります。
これを評価替えと呼びますが、地価の上昇、物価の上昇など外的な要因に左右されるため上がることを想定した資金繰りが必要になります。
譲り受けた場合に課税対象となるものには、相続税や贈与税があります。
譲り受ける場合は住宅ローンの額を抑えることができますが、税金の支払い義務は残るため、考慮しておく必要があります。
手持ちの土地に家を建てようとしたときに起こりうる問題
譲り受けた土地やすでに入手した土地に家を建てようとしたときに起こりうる問題で一番多いことが、間取りが入らないという問題です。
これは、
- 建ぺい率や容積率などの各種規制を考えていなかった
- 狭小地で間取りのスペースを確保できない
などが起因します。
また、事前の情報収集不足が理由で
- 近所トラブルが起こる
- 花粉の飛沫やアレルギーなどの問題
- 風水に影響が出る
- 地盤が悪い
などの問題が発生する場合があります。
土地探しを業者に依頼しない場合はこのような点に注意する必要があります。
建物の本体価格以外にかかる諸経費には注意が必要
建物の本体価格以外に様々な諸経費が存在することはご存知でしょうか?
この諸経費を計算に入れずに契約をしてしまうと、予算オーバーに陥る可能性もあるため、注意しておきましょう。
この諸経費は付帯工事費とその他の様々な費用に分類されます。
付帯工事費としては、
- 解体工事関連費用
- 造成工事費用
- 基礎補強工事費用
- インテリア、エクステリア関連費用
- 電気設備費用
が挙げられます。
その他の費用としては、
- 登記費用や印紙代
- 住宅ローン手続費用や利息
- つなぎ融資費用
- 各種保険
- 各種負担金
- 引越し費用
- 式祭典
- 仮住まいにかかる費用
など、建物本体以外にも必要な経費はたくさんあります。
土地や建物を決める際、これらの諸費用がかかることも想定しておきましょう。
規模や要望によって異なりますが、平均して予算の約3割は諸費用として必要であると認識しておいて下さい。
まとめ
- 新築の土地探しは業者に依頼したほうが良い
- 土地と建物は同時に進めたほうが様々なトラブルを避けることができる
- すでに土地をお持ちの方や、譲り受ける方は税金が必要になる
- 建物の本体価格以外にも様々な諸経費が必要
- おおよその目安として、予算の3割は諸費用に充てる計算をしておく
新築を建てるには最低限、上記のことを認識しておくべきです。
また、土地探しも建物も契約前に複数業者に見積もりを依頼し、
比較することでより好条件で新築マイホームが建てられるようになります。
業者の比較は欠かさず行うようにしましょう!