マイホームを建てるなら納得のいく間取りにしたいもの。
ただ1から間取りを決めるのはとても大変です。
人気の間取りにはその理由があるため、今、世間で人気度の高い間取りを取り入れたいという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、人気の間取りの共通点と傾向、こだわるべき場所や実用性とのバランスも踏まえて、
人気の間取りを上手に取り入れる方法をお伝えしていきます。
人気のある間取りの共通点
人気のある間取りの共通点は実はとてもシンプルです。
「居心地のよさ」これにつきます。
感覚的な部分がありますが、ストレスを感じずゆったり過ごせる空間の人気がとても高いです。
具体的には、
- 開放感:狭すぎず部屋を広く感じる空間がある
- 部屋と部屋との繋がり:敷居でコントロールができる
- 風通しがよい:窓から部屋への繋がりがスムーズ
- 明るさ:窓から光が程よく差し込む。向きもいい
- デザイン:好みのデザインがほどこされている
この5つです。
さらに生活がしやすいことも人気の要素の1つです。
生活がしやすい間取りとは、
- 各種動線がスムーズ⇒家族の動きが計算された間取りで窮屈でない
- 収納⇒物が部屋に溢れない。しっかりとしまえるスペースがある
です。
また、間取りと並んで人気のある条件としては、
- 敷地⇒広さ、値段
- 周辺環境⇒各種機関への近さ、静かさ、近所トラブルがない、花粉の飛沫などの問題がない
も重要視されています。
これらの要素を組み込んだ物件の人気度が非常に高いです。
では、間取りに関して上記7つを取り込んだ人気の間取りをご紹介します。
人気間取りの傾向
間取りを決めるにあたって、とても重要視されるものが大きく2つあります。
1つ目がリビングです。
リビングには大きく2種類あり、好みによって人気が二分化されています。
- 縦長リビング:リビングとダイニングが縦に繋がっている
- 横長リビング:リビングとダイニングが横に繋がっている
縦長リビングを好む方の傾向としては、
- 家具の配置を自由にしたい
- ふすまの取り外しで広く部屋を使いたい
- ダイニングのスペースを広く確保したい
です。
逆に横長リビングを好む方の傾向は下記になります。
- 風通し、明るさを重要視する
- バルコニーやベランダ近くの床の日焼けをさせたくない
- 見た目が広く感じる方がいい
個人の見解によって好みがはっきり分かれるので、よく話し合って決めるようにしましょう。
次に扉ですが、やはり「引き戸」の人気が高いです。
通常の扉だと開くスペースが必要になりますが、引き戸であればそのスペースを確保する必要がありません。
特に、
- 部屋と部屋とのつながりを意識したい
- 部屋を広く使いたい(廊下などのスペースを最小限にしたい)
- スリムでスタイリッシュな間取りにしたい
という方はこちらを選ぶ方が多いです。
逆に、
- 他の空間とはっきりと分けたい
- 施錠をきちんとしたい
場合にはドアを選択する方が多いです。
部屋全体のバランスを考えて、必要なところにはドア、共通で使用する場所は引き戸という形がシンプルですね。
新築マイホームでこだわりたい場所は?
新築マイホームのこだわる場所で人気が高い場所は、
- リビング
- キッチン
- ダイニング
- 寝室
- 庭
の5箇所です。
上記3つは家族全体で使用する場所なので必然的でしょう。
- ゆったりとくつろげ、家族団らんの場所となるリビング
- 毎日のおいしい手料理をストレスなく作ることができるキッチン
- 会話を弾ませ、窮屈でない広々としたダイニング
やはり「いい家族」を作り上げていくためには必要不可欠なものばかりです。
疲れを癒やす「睡眠」の場も非常に人気が高いです。
「寝るならベッドを使ってしっかりと疲れを取りたい」という方が多く、睡眠の質にこだわる方も非常に多いです。
そして開放感を感じやすい「庭」も人気が高いです。
家庭菜園や植物を育てることが趣味の方であればなおさらです。
もちろん、この人気はあくまで全体的な指標であるため、個々の趣味や目的に応じて決めていくほうがいいです。
- 個室がほしい
- お風呂にこだわりたい
- 狭いところの方がおちつく
など、個々の趣向に応じてニーズは変化してくるため、あくまで人気の傾向という位置で判断し、自分のこだわりたいところを決めていく方がいいです。
成功=人気ではない。失敗しないための間取りの決め方
前にある通り、人気はあくまで全体的な指標が指し示すトレンドです。
個人の趣向、こだわりに応じて必要な部屋は変わりますし、間取りも変わります。
間取りの成功、失敗の鍵を人気ではなく、個人の価値観です。
人気の間取りを参考にして成功する場合もあれば、失敗することもあります。
あくまで人気は参考にするために把握する必要のある要素で、人気で間取りを決めることはナンセンスです。
人気を否定するわけではありませんが、人気だけに偏った間取りにしてしまうと、住んでみて、
- やっぱりこうすればよかった
- あっちの間取りのほうがよかった
- 使いにくい
- 生活しにくい
- 窮屈で我慢が必要
などの後悔や失敗を生むことに繋がり兼ねません。
それよりも自分の好みや必要なものを間取りに取り入れたほうが、人気はなくとも満足のいく間取りになります。
そんな上手な成功間取りを目指して、人気はあくまで参考程度に留めるようにしましょう。